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光を通す透明なフィルムを8枚と、シルクのメッシュを張った版を8枚用意します。 |
| A |
風景を肉眼で色分解し、筆とオペーク(光を通さない特殊な茶色い液)を使って、1色ずつ透明なフィルムへ直に描いていきます。色分解された風景のフィルムが計8枚出来上がり、これがセットで1枚の絵の原画となります。晩年には苦労もありましたが、本間の肉眼による色分解と筆運びのスピードには特筆するものがありました。
※やつサイズの版画「初夏の樽前山」の原画フィルム7枚のうち4枚をご紹介します。

茶色のオペークと筆を使って、風景を1色ずつ透明フィルムに描くとこういった感じになります。(一番左の原画は空と草を同じフィルムに描いています。)
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| B |
薄いシルクのメッシュを張った版の両面に、乳剤(光をあてるとインクを通さなくなる液)を薄く均一に塗り、乾燥機で乾かし一晩落ち着かせます。ここからは共同制作のパートナーである刷職人の仕事です。 |
| C |
乳剤が乾いた版に@のフィルムを張り、感光機で強い光をあてます。光をあてることで、インクを通す場所(オペークで描かれた部分)と通さない場所(乳剤が光で固まる部分)ができます。 |
| D |
感光が終わったCの版を水洗いし、固まらなかった乳剤を洗い流し、版を乾かします。 |
| E |
インクを練って、しっかりと固定した版の下に画用紙を敷き、スキージを使って薄い色から一色ずつ刷り上げていきます。本間の作品は"ぼかし"というグラデーションが特徴で、空や草原を表現するのによく用いられました。インクの練り具合や画用紙のゆがみ、温度・湿度などで刷りムラが出来やすく、慎重さが求められる作業です。 |
| F |
塗ったインキが完全に乾くのを待って、Eを8色分(8回)繰り返し、半透明色で陰を付けたら完成です。刷り上った作品にはそれぞれ直筆のサインと作品名、エディションナンバーが付けられています |
| G |
感光し固まった乳剤は水では落ちないので、版を特殊な液を使い洗浄し、全ての工程が終了します。 |